1943年、大日本帝国はアメリカとソ連という軍事大国に挟まれ、その圧迫を受けつつあった。 太平洋の反対側に位置するアメリカ合衆国では、両洋艦隊法に基づく海軍の大拡張計画が実行されていた。 すべての計画艦が竣工すれば、その総計は約130万トンにもなる。 そしてソビエト連邦は、ヨーロッパから東アジアに一隻の巨艦を回航する。 ソヴィエツキー・ソユーズ。 ソビエト連邦が初めて就役させた超弩級戦艦である。 1940年7月に第二次欧州大戦が終結して3年。 収まっていたかに見えた戦火は、いま再び、極東の地で燃え上がろうとしていた。
更新:2024/4/28
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「大日本帝国には、あの悲惨な敗戦を経験しない未来もあったのではないか」 そうした思いは、近代日本の歴史を見ているとどうしても沸き上がってしまいます。 私の創作活動は、基本的にそこが原点でした。 では、大日本帝国にはどのような歴史の可能性があったのか、あるいはその可能性を選び取るためにはどのような要素が必要であったのか。 そのために調べるべき事項は多岐にわたります。 私が創作活動の中で調査したこと、考察したこと、それら備忘録的なメモをこの度、創作論という形の随筆に落とし込んでみることにいたしました。 ここでは、史実の歴史や架空戦記小説という分野から、大日本帝国の可能性について考えていくことといたします。
更新:2023/7/30
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一九四二年七月五日、日本海軍はその空母戦力の総力を挙げて中部太平洋ミッドウェー島へと進撃していた。 真珠湾以来の歴戦の六空母、赤城、加賀、蒼龍、飛龍、翔鶴、瑞鶴が目指すのは、アメリカ海軍空母部隊の撃滅。 一方のアメリカ海軍は、暗号解読によって日本海軍の作戦を察知していた。 そしてアメリカ海軍もまた、太平洋にある空母部隊の総力を結集して日本艦隊の迎撃に向かう。 ミッドウェー沖で、レキシントン、サラトガ、ヨークタウン、エンタープライズ、ホーネットが、日本艦隊を待ち構えていた。 日米数百機の航空機が入り乱れる激戦となった、日米初の空母決戦たるミッドウェー海戦。 その幕が、今まさに切って落とされようとしていた。
更新:2022/12/11
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一九四三年五月二日、イギリス領セイロン島首府コロンボに日章旗が翻った。 スプルーアンス提督のアメリカ第五一任務部隊、サマヴィル提督のイギリス東洋艦隊はすでに壊滅し、ここに枢軸軍によるインド洋支配が確立した。 再建された機動部隊を失ったアメリカは、長期間にわたって対日反攻作戦を行うことが不可能となってしまった。 一方、南太平洋海戦の損害から立ち直った帝国海軍の母艦航空隊もまた、再編が必要であった。 だが、それによって訪れた膠着状態は、次なる血戦に向けての準備期間に過ぎない。 一九四三年後半に枢軸国・連合国のそれぞれの陣営で起こった出来事は、来たるべき一大決戦に向けた壮大な序奏(プレリュード)といえるものであった。
更新:2020/11/7
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戦艦大和以下、水上砲戦部隊の活躍によって勝利を収めた第三次ソロモン海戦。 その後も、日本海軍はルンガ沖海戦などでの勝利を続ける。 そして、第三次ソロモン海戦から二ヶ月後の一九四三年一月、日本海軍は南太平洋全域での通商破壊作戦「い号作戦」を発令。 これによって、南太平洋のアメリカ軍はさらなる窮地に陥った。 ガダルカナルに残る三万名の海兵隊将兵を救うため、南太平洋方面軍司令ウィリアム・F・ハルゼー提督は再度のガダルカナル突入作戦を決意する。 迎撃するは、第三次ソロモン海戦での殊勲艦夕立を始めとする日本海軍の精鋭水雷戦隊。 今再び、鉄底海峡で死闘の幕が上がる。
更新:2020/5/2
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一九四二年六月、ミッドウェー海戦で日本海軍は赤城、加賀、蒼龍の三空母を失うという大敗を喫した。 その二ヶ月後、アメリカ軍海兵隊はソロモン諸島ガダルカナル島への上陸作戦を開始し、ここに日米による熾烈なガダルカナル攻防戦が幕を開けた。 そして三ヶ月後の十一月、ガダルカナルの沖合にて、すでに何度目となるか判らない日米両海軍による戦闘が始まっていた。 第三次ソロモン海戦。 海戦史上例を見ないほどの混戦となったこの戦闘は、日米初めての戦艦同士の決戦として後世に記憶されることとなる。
更新:2020/2/9
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一九四三年四月、日本海軍はその総力を結集して、インド洋での攻勢作戦を発動する。 目指すは、インド洋の要衝セイロン島。 この島を占領してインド洋の制海権を確保し、日独連絡航路を打通することこそ、作戦の目標であった。 最強戦艦の片割れたる武蔵、歴戦の空母翔鶴、ミッドウェーの殊勲艦飛龍。 彼女たちは勇躍、インド洋の波濤を砕いて進撃する。 そして日本海軍のインド洋進出を阻止すべく、連合軍もまた動き出していた。 再建された機動部隊を指揮するアメリカのスプルーアンス提督、東洋艦隊を以ってインド洋を死守せんとするイギリスのサマヴィル提督。 彼らはそれぞれの艦隊を率いて、日本海軍の撃滅を目指す。 広大なインド洋を舞台にして、今、史上五度目の空母決戦が始まろうとしていた。 (※戦艦の活躍する場面もあります)
更新:2020/10/17
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